update 2024/11/30

Welcome to JR9VQ's Page

Amature radio repeater station
JR9VQ

UHFアマチュア無線電波で全国をつなぐ                     
日本最高地点(3,000m)にあるアマチュア無線中継局
立山山頂レピーター局です。

今年もより皆様のお役に立てるレピーター局として改善を続けますので宜しくご支援くださいますようお願いします

立山山頂ライブカメラはこちらです      
山頂現地の気象データーはこちらです    

JR9VQはご覧の通りものすごい場所にあります。しかし、ライブカメラも含めてそのメンテナンスはすべてボランティアの手弁当によって行われていることをご理解下さい。

JR9VQとは?
無線局(放送局や携帯電話も含む)には法律によって総務省よりすべて1局に対して呼出符号という名称がが与えられます。例えばJOAKという無線局は日本放送協会の東京地区用に設置される放送用無線局の呼出符号です。そしてJR9VQ(ジェイアールナインブイキュウ)は北アルプス立山の山頂に設置されたアマチュア無線の中継局に与えられた呼出符号すなわち名前です。

アマチュア無線はロマン
自分の作った無線機が送り出した電波が空間を越え見知らぬ地域の同じ志を持つ人たちに届き、その人達との交流を生むことができる素晴らしい趣味の世界です。しかし、それだけでなく電波はいざ災害など何かが起きたときにお互いに助け合うためにも使われる命綱ともなることもあります。そして、同じ志の人たちが寄り添う新しいコミュニティーとなります。その未知との遭遇が素晴らしいロマンなのです。今では既製品の無線機が簡単に買える様になりそれに伴い技術の進歩を大切にする土壌もなくなって「技術すらも人頼み」の世の中になってしまいましたが、昔はみんな自分たちで真空管などの部品を集めて無線機を組み立てる技術を高め合いそれらのロマンをかけたのです。

未知との遭遇
驚きのスーパーレピーター。UHFアマチュア無線電波で全国をつなぐ!今でこそ携帯電話網が整備され電波の届かない範囲は減り通信に対して意識されることすらなくなりましたが、バックグラウンドは有線網です。その手足として電波が使われているだけです。脆弱性は有線網が切れた場合×商用電源が切れた場合×圏外となった場合×基地局が故障・・・などとなり電波で直接つなぐのと比べものになりません。
年前には430MHzというUHF電波でこれだけ広範囲のエリアを直接カバーできるとわかっていても、電気もないこんな厳しい自然条件の中にレピーター(無線中継)局を設置して常時FMハンディートランシーバーでいとも簡単に超長距離・超広範囲を通話できるようにするなど不可能として誰も考えもしませんでした。それを本当に実現したのがこのJR9VQです。まさに「プロジェクトX」だったのです。

沿革
昭和61年9月15日開局 (運用開始から 年。今も活躍)
北アルプス海抜3,000mの主峰立山山頂に建立。山岳奥地では今でも通信可能な手段として、かけがえのないものとなっている。商用電源に依存しない超広域なレピーター(無線中継局)として災害など有事の時にも北陸、中部から関西、中央にまで電波を届ける手段の一つとしても改めて見直され期待されている。

設置場所
富山県中新川郡立山町立山峯1番地
雄山神社 峯本社 社務所内

設備の紹介
JR9VQのご神体(?)は海抜3,000mの社務所内に700ヘクトパスカルという低い気圧と冬の氷点下40℃という寒さ、雷の数万アンペアという電撃にも負けず整然と鎮座まします。

サービスエリア
全国 (東京都を始めすべての都道府県)  韓国やロシアからも呼びかけが何度もあった。

JR9VQのメンテナンス(2024/09/17pdated)
2024年の最初で最後のメンテナンス・・越冬のためのメンテナンス(2024/09/14〜16)が行われました。(2024/09/17)

ご利用時間帯 (2024/09/30pdated)
現在のご利用時間(2024/10/01〜2025/06/30)について。

現在の動作状況につきまして (2024/10/13 updated)
現在の動作状況につきまして。( の状況です。運転予定など)
冬場の電源事情について
(2021/10/14 updated)

今後のご利用について (2024/09/30 updated)
今後のご利用時間についてのお知らせです。

利用に当たって
JR9VQはいろんな形で未知との遭遇を追い求める超広域レピーター局です。通話は簡略に手際よく切り上げてください。このレピーターだからこそできるエリアをまたぐ<遠距離優先>です。ラグチューレピーターではありません。たいへん遠くまでのたくさんの方が聞いておられます。広域としての運用ルールをしっかり遵守して使用してください。空いているように見えるのは、どんな珍しい局が出てくるかみなさん期待してがまんして空けているのです。ローカルレピータやシンプレックス通信など他の周波数での通信ができる場所ではそちらに移動してください。また、アマチュア無線にふさわしくない内容の通信は恥です、ご遠慮下さい。

全国に届く1波しかない貴重な周波数電波です。大切に有効に使ってください。狭い地域で使うメインチャンネルよりさらに厳しい移行条件がつきます。近距離局はメインチャンネル以上にシビアな意識を持ってください。タイムアウトを落とすこと自体マナー違反ですし、ならないように落としながらずっと長時間このレピーターに居座り続けるのは絶対におやめください。シンプレックスに移るべきローカルどうしの聞きづらい身勝手なラグチューにずっと超広域レピーターを占有する行儀の悪い方がありますが、これは
アマチュア無線の品格そのものを著しく穢します。
マナー違反という恥を全国にばらまくのはその地域の恥でもあります。注意して上げてください。

シンプレックス通信排除のお願い
JR9VQは超広域レピーター局です。アップリンク周波数(434.12MHz)でのシンプレックス(不法無線)局は全国から妨害電波として届いておりその迷惑範囲も広大でたくさんの人に迷惑をかけています。大切な通信が妨害を受けアクセスできない、通話中に混信でスケルチが閉じる(デジタルからの混信と見られる)などの事態もおきています。デジタルモードの強力な不法電波が出ているようです。この周波数は全国を網羅する大切な超広域の国内1波だけの割当であり、私たちはこの大切な電波を守るため多大な労力を掛けています。この434.12mhzでのデジタル電波は身勝手な心ない人の出す不法電波と見られます。心当たりのある方は警告して上げてください。
ご参考まで:
電波法で「アマチュア局は、自局の発射する電波が他の無線局の運用または放送の受信に支障を与え、または与えるおそれがあるときは、すみやかに当該周波数による電波の発射を中止しなければならない」と規定されています。既存のレピーター局のアップリンク周波数にデジタル無線を使って妨害をするという違法行為を断じて許してはいけません。

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Topics:
アルペンルートも閉鎖(2024/11/30 updated)
立山は既に9/30で閉山しておりますが、室堂までのアルペンルートも本日で閉鎖になります。もうすでに本格的に雪になり、そこそこの積雪となりました。一面真っ白です。頂上は猛吹雪が続いて建物の周りじゅうに雪がへばりついて雪の建物のようになってしまったようです。これより室堂も長い間来年春まで雪の中の冬ごもりとなります。
初冠雪(2024/11/07 updated)
立山は昨日11/06 本格的に雪になり、そこそこの積雪となりました。一面真っ白です。雲が切れてこれが富山地方気象台から目視確認できれば初冠雪の発表になります。頂上は今のところ雲の切れ間があるようですが、地上ではまだのようです。
本格的な雪(2024/11/06 updated)
立山は昨日11/05 明け方から本格的に雪が降り一面真っ白になりました。6日も降ったり止んだりでこのあと寒気が来ますのでかなりの積雪も予想され表層雪崩の恐れもあります。これからは危険な冬山です。社務所も閉鎖されトイレも使えません。何か起きても助ける場所も人もありません。この時期、アルペンルート閉鎖までの期間に登山して遭難なさる方が毎年いらっしゃいます。遭難は沢山の方々に迷惑をかけ、山のイメージも悪くしてしまいます。閉山後の頂上への登山は自粛されますようお願いします。
初雪(2024/10/28 updated)
立山は本日10/28 10:00頃初雪が降り一面真っ白になりました。例年より20日ほど遅い初雪です。地面がまだ冷え切っていないので1時間も経たないうちになくなりましたが、これからは危険な冬山です。社務所も閉鎖されトイレも使えません。何か起きても助ける場所も人もありません。この時期、アルペンルート閉鎖までの期間に登山して遭難なさる方が毎年いらっしゃいます。遭難は沢山の方々に迷惑をかけ、山のイメージも悪くしてしまいます。安易な気持ちでの閉山後の頂上への登山は自粛されますようお願いします。
閉山(2024/09/30 updated)
立山は本日9/30で閉山します。午後に閉山式が行なわれ9ヶ月という長い冬ごもりに入ります。社務所も閉鎖されトイレも使えません。気温も急激に下がってきており、文字通り危険な冬山に変わります。何か起きても助ける場所も人もありません。閉山後の頂上への登山は自粛されますようお願いします。私たちJR9VQ管理団体メンバーもこの先7月の開山まで上ることはありません。
大変長らくおまたせしました(2024/09/16 updated)
元日の地震以来損傷の激しかった屋外の部分の改修がほぼ当初の通り復旧しました。現地は3,000mという過酷な北アルプスの中で、電源も確保が困難な場所でもあり、部材などの見直しでかなりの検討をしたのと、悪天候続きだったことや先方とこちらの日程がうまく調整できなかったなどで、事実上の今年最初で最後のメンテナンスとなってしまいました。当分は調子を見るために朝の5:30頃から8:30頃までと、夕方16:00〜21:00頃のご利用時間としますのでご了承ください。
山の上3,000mでも30℃超え!(2024/08/05 updated)
地上ではとんでもなく暑い日が続いています。でも3,000mの山の上は20℃前後で快適だったのですが、5日14:10に何と30.2℃を測定しました。これに地上との温度差18℃を加算するととんでもない暑さになります。もちろん周辺の岩が加熱されて熱いのでそれによるものは加算されていると考えるのが妥当としても、さほどの日差しはないのでやはり強い暖気が入って山にぶつかり圧縮熱が出たと見るのが正しいとも思われます。国連の事務総長が「地獄の門が開きつつある」とおっしゃいましたが、灼熱地獄は間違いなく進んでいるのかも知れません。
地震直前には電波の異常伝搬が!(2024/08/05 updated)
先日、地震の専門の先生とお会いした際に伺った話として、地震直前には電波の異常伝搬があることがあることが証明されたそうです。当然遠距離伝搬について起きるわけで、「常時長距離で使える状態」が必要です。ところが日本アマチュア無線連盟はこの長距離伝搬のできる超広域レピーター局の周波数に、狭い範囲でしか使わないデジタル無線を平気で割り当てて混信させるという不法行為を行っており、この大切な研究も不可能にしてしまうという事態が起きています。この不法行為をやめるように連盟へ申し入れていますが、もう10年ぐらいは放置のままです。どこかにも平気で悪いことをしていても通用する世界がありますが、「役しない組織」には困ったものです。
開山改修工事予定(2024/07/10 updated)
この冬にはマストが地震で金属疲労を起こしその後の着雪と強風で倒壊してしまいました。かつて「曲がる」ということはありましたが、「折れて倒壊」などというのは初めてのことです。これを修理するためには開局当初ほどではないにしても、別注加工部材などたくさんの資材が必要となっており、調達に時間がかかっています。また、修理作業はまとまった時間を要します。我々メンバーはボランティア活動であり、各々職を持っていますので時間をやりくりしてみんなで合わせてその時間を作らなくてはならず、これはたいへん厳しいことです。しかも、天気が悪い日は仕事ができません。今年は7月に入ってずっと天気が悪く連続したいい日がありません。荷物もかなりありますが悪天候でそれが上がらないと作業もできません。元通りの状態にするには恐らくお盆休みを返上してその中のいい天気の日に多人数で一気に行うしかないと言う感じです。多人数で行くということは頂上の神社の方々にご負担をおかけすることになりますので当惑しております。今年は開始が遅れ夏時間の期間が短くなってしまうことをご了承ください。
祝・開山(2024/07/01 updated)
元日から地震で被災された方々も多く心よりお見舞い申し上げます。そんな中で明るい話題として今年も本日7/1立山が開山しました。地震のこともあり「開山を祝っていいのかわかりませんが、まずは地域応援の意味でのご来山をいただきたいです。今年は雪が少ないですが、それでも室堂から一の越まではかなりの雪がありますので滑落には十分気をつけて、必要に応じてアイゼンなどもご使用ください。ただ、ここのところ晴れの日が少なくお天気は安定せず、あっという間に変わります。おいでの際は十分天気予報ともにらみ合わせの上お気を付けて起こしください。
祝・開通(2024/04/15 updated)
地震によりメインマストの折損というこれまでなかった事態が起き、それ以来更新しておりませんでしたが久々の明るい話題として今年も本日4/15立山黒部アルペンルートが開通しました。地震のこともあり「祝・開通」と言っていいのかわかりませんが、まずは地域応援の意味でのご来場をいただきたいです。現在雪の壁の高さは14mほどだそうで、例年は20m程度はありますのでかなり少ないようです。とは言え14mでも圧巻の高さですので堪能していただけます。室堂から上はまだ冬山ですので、十分な備えなしに上がってはいけません。この時期に装備無しで上がって事故を起こされる方が毎年何人もいらっしゃいます。また、先日富士山でもスラッシュ雪崩というのがありましたが、気温が高く急激な雪解けから思わぬ形の雪崩が発生することもあり得ます。地震で自粛ムードの中での事故は新たな暗い事象となり、地元にも迷惑をかけます。自分だけは大丈夫という過信を捨て、節度ある行動をお願いします。開山は7月1日ですのでトイレも使えませんし、しばらく我慢をお願いします。
メインマストの折損(2024/01/08 updated)
ステーの脱落に加えて1月1日 16:10頃に起きた能登半島地震による激しい揺れも加わって何とメインマストの折損というこれまでなかった事態が起きました。富山市でも有感の余震が繰り返されておりますが、高さが高い分揺れもひどかったことが想像されます。正確な被害状況はわかりませんが、かなりと見ています。当日はJR9VQもバッテリーの消耗を顧みず19:00頃まで運転しましたが、その時はちゃんと立っていたようです。詳細は上記動作状況の項目をご覧ください。
地震の続き(2024/01/02 updated)
16:10頃に起きた能登半島地震は広範囲に激しい揺れが及んだようです。JR9VQのおひざもとである富山市でも震度5+ということでしたが、今朝4:45頃でも富山市で有感の余震が繰り返されております。時間とともに被害状況はわかってきていますが、かなりの被害が出ているようです。原発のある志賀町では震度7を観測したようでしたが、今のところ問題がないようです。これが東南海地震の前触れでないことを祈るばかりです。JR9VQもバッテリーの消耗を顧みず19:00頃まで運転しましたが、動いていてもあくまでこのような緊急事態のためであって、無駄なアクセスはしないでください。
地震(2024/01/01 updated)
16:10頃能登半島珠洲市大谷町赤神地区付近を震源とするM7.6(暫定)の地震が発生しました。この揺れは中部地方〜新潟県などかなり広範囲に激しい揺れが及んだようです。JR9VQのおひざもとである富山市でも震度5+ということでしたが、事務所の引き出しは全部出てしまうし、奥行きの少ない棚は倒れてしまいました。18:30現在も余震が繰り返されており、人々は不安な状況です。時間とともに被害状況はわかるとは思われますが、かなりの被害が出ているかも知れません。:原発のある志賀町では震度7を観測したようで、何も問題がなければいいのですがちょっと心配です。これが東南海地震の前触れでないことを祈るばかりです。JR9VQも運転してはいますが、あくまで緊急事態のためであって無駄なアクセスはしないでください。
明けましておめでとうございます(2024/01/01 updated)
旧年中のお引き立て誠にありがとうございました。お陰様を持ちまして大事故もなく新年を迎えることができました。これもひとえに神様のご加護と皆様からの心の支えによるものと感謝しております。今年もより皆様のお役に立てるレピーター局として改善を続けますので宜しくご支援くださいますようお願いします。この冬は天候が極端に悪くあちこちに損傷が出ております。ようやく冬至が終わりましたがまだまだ厳しい季節であり、特に避雷棒が折損したことにより落雷があった場合の被害はかなり大きいものになりかねません。冬季は電源の確保も困難を極め、今後の対策方法も見直す必要に迫られることになりそうです。
初雪・初冠雪(2023/10/06 updated)
10/4 には薄っすらと雪が積もりました。その後、強い寒気が入って5日には積雪となりました。これが視界が開けて富山地方気象台様から見えればついに初冠雪の発表となりそうです。しかししばらく天気の悪い日が続くかも知れません。毎年10月の第1週〜連休に吹雪いて遭難者が発生します。そして10日の特異日に遺体収容という悲惨なことになります。山に詳しくない方はくれぐれも安易な気持ちで登られませぬようご注意申し上げます。
マウイ島ラハイナの火災からの教訓(2023/08/18 updated)
ラハイナの町の殆どを焼き尽くし、沢山の犠牲者も出るというアメリカ山火事史上最悪の事態と称されることが起きました。亡くなられた方々には深く哀悼の意を表し、また被災された方々にはお見舞いを申し上げます。この原因は「ハリケーンによる強風」と言われていますが、「電力会社が送電を止めなかったから」「サイレンが鳴らなかった」など沢山の条件が重なったものでしょう。そして一番犠牲者を出す原因は、携帯電話の基地局とそこにつなぐ回線も燃えてしまって通信ができなくなって電話がかからなくなったことで、情報が入らなくなったことにあるとも言われています。恐らくサイレンも電源や回線あるいは火災による損傷で仮に鳴らそうとしても鳴らないということもあります。
いま我々の無線に於いてこのような時にこそ生きてくる山岳レピーターの周波数を潰して、リスクの高いネット接続型のD-starなるものに割当をしようとする動きがあるのは残念なことです。もちろん、山岳レピーターは万能ではありませんが、少なくともJR9VQは「商用電源や有線接続」に依存していません。火災のリスクもゼロではありませんが、少なくとも町の中のレピーターよりは遥かに小さいです。混信トラブルは10年以上放置されて来ましたが、今後JARLの中でも本当に賢い方々による仕訳に期待をしています。
梅雨が明けた!(2023/07/23 updated)
気象台様からついに発表されました。しかし立山では午前中はいいですが午後にはガスって何も見えなくなることが多々あります。これまで以上にこの時期の山の上は注意が必要です。温暖化とともに気象条件はますますおかしくなってきました。
梅雨が明けたはず(2023/07/16 updated)
気象台様からまだ発表はありませんが、天気図的には富山県では梅雨は14日までで昨15日には明けたように見えます。なのに立山ではひどいお天気が続いています。これは太平洋高気圧から出た暖湿気流が日本海側から西寄りの風になって大量の湿気を持ち込み、アルプスの3,000mの壁にもろにぶつかって非常に不安定な天気になっているからです。これが気象台様でも梅雨明け宣言を躊躇されるところだと思われます。また、東北地方北部まで北上した梅雨前線が戻ってくる「梅雨の戻り」というのもあり得ます。開山はしたものの、危険な天気が続いて私達もメンテナンスにすら登れない状況下であり、その中を「おいでください」とは言い難いのが辛いところです。地球温暖化とともに気象条件はますますおかしくなってきました。
祝 開山(2023/07/01 updated)
と言っていいのか、ひどいお天気になってしまいました。あちこちで水害に遭われた方々には深くお見舞い申し上げます。富山県でも1時間雨量が100mmを超えた場所があって被害が出ております。我々の通る予定だった立山公園線でも一部崩れたところがあったようです。地球温暖化とともに気象条件はますますおかしくなってきました。
北陸地方での地震(2023/05/06 updated)
昨日、能登半島珠洲市でM6を超える地震があり、被害に遭われた方々には深くお見舞い申し上げます。富山県立山でもかなり揺れました。筆者の記事にはここ数年、弥陀ヶ原(通称地獄谷)の噴気などの地震に関する話題が増えていましたが、人々の気持ちの中からあの忌まわしい12年前の大震災の記憶も薄れ始めている時でもあり、それに反して次の地震のリスクが増えていくにつけ、決して安易でいてはならないことを警告していると受け止めています。もちろん立山は活火山でありもしここで何かあったら大変なことで、数年前の御岳の噴火は決して他人事ではありません。それでなくてもまだ、開山前の立山にもたくさん登っておられますが、地震で斜面や積雪面の崩壊、雪庇の崩落などあまりにも危険が存在します。くどいようですがまだ開山前です。先日も滑落事故がありました。あまりにもリスクが多いことを認識され、決して安易な登山をなさらぬよう自粛をお願いします。
底雪崩のシーズン(2023/03/14 updated)
アルペンルートの除雪はもう始まっています。山頂の積雪は例年よりやや多目ですが、室堂はやや少ないそうです。ということは雪崩も起きやすいことになります。だいたい4月中旬〜5月が底雪崩のシーズンです。立山の急斜面では何度も発生することがあり、岩を巻き込んで大規模に起きることもあります。アルペンルートが開通しても危険な斜面には近寄らないようにお気をつけください。
危険な雪庇(2023/03/14 updated)
山頂の積雪は例年よりやや多目で東側に大きな雪庇ができていると見られます。鳥居の右側は断崖のはずですが、かなり広くなっているように見えます。これは明らかに雪庇です。踏み抜くと数百メートル以上転落となり、助からないと覚悟しなければなりません。また、雪庇が落ちるようなときは社務所前の雪も引っ張りながら落ちることも予想されますので、慣れない(状況がわからない)方は登るべきではありません。自粛ください。
極超低温で開局以来のピンチ(2023/02/09 updated)
立山山頂では現地の気象データー気温と気圧の測定をしています。25日には測定限界を遥かに下回る-40℃以下になっていたようでバッテリーに損傷があったようで電源はどんどん減るばかりです。開局以来の恐ろしく低い気温になるという驚きの事態です。バッテリーの損失は計り知れないものになりそうです。
極超低温(2023/01/25 updated)
立山山頂では現地の気象データー気温と気圧の測定をしています。しかし、温度計の測定下限が-26.9℃(表示は-25.7)でそれ以下になるとすべて-25.7と表示されたままになってしまいます。こんなひどいのは困るので別のもので参考程度に測ったものでは-40℃以下になっていたようです。凄いですね。本州でもこんな気温なんてあるんですね。これまで「だいたいわかればいい」と軽く考えていましたが、こんな低い気温になるとは驚きです。次回のメンテナンスではもっと低い温度も正確に測れるような機材を用意しなければならなくなりました。余分な出費と設置の手間が増えました。
デジタルのひどい妨害電波(2023/01/15 updated)
今日はご利用可能時間帯中434.12Mhzのアップリンクにずっーとデジタルの妨害電波が出ていて使い物になりませんでした。434.12Mhzは誰しもが周知の通りJR9VQのアップリンクであり全国に1波しかない貴重な周波数で、ここを長時間にわたって妨害することは衛星放送のアップリンクを妨害するようなものです。こんな通信妨害と言う悪行が平気で行われるのはマナーどころか犯罪行為に近いものがあります。上部団体の日本アマチュア無線連盟にも何年にもわたっていろんなルートで何度も何度も対応をお願いしておりますが、「なしのつぶて」で何もしないというのも如何なものかと苦慮するばかりです。会員が困っていても解決せず放置と言うのは連盟の存在意義そのものが問われます。なぜ「何もしない」のでしょうか?何かいい方法があったらご教示ください。
ついに気温は+すれすれに(2023/01/13 updated)
昨日〜今日は快晴で久々の長い快晴になりましたので雄山頂上の剱岳方向カメラも窓にこびりついた雪も完全になくなり美しい視界が広がりました。ところが気温はぐんぐん上がり、山頂現地の気温は何と+すれすれの-0.64℃という暖かさです。これも地球温暖化による現象なのかも知れません。日の当たっているところは当然融けてつるつるになっていると考えられます。しかも、例年にないとてつもなく大きな雪庇ができています。冬山登山なさる方は大きなリスクを想定し覚悟と準備をしっかりと行ってください。
久々の快晴(2023/01/12 updated)
12月より天候の良くない日がずーつと続いていましたが、ようやくいい日が来るようになりました。6日には快晴が数時間あまりありましたが、昨日〜今日は久々の長い快晴になりましたので雄山頂上の剱岳方向カメラも窓にこびりついた雪がなくなりつつあり美しい視界が広がり始めました。気温が低いと殆ど取れませんが、-9℃台という暖かさで昇華して消えていったようです。
久々の快晴(2023/01/06 updated)
12月より天候の良くない日がずーつと続いていましたが、今日は久々の快晴になりましたので雄山頂上より東側長野市・浅間山・小諸市・美ヶ原・八ヶ岳方向を望む美しい画像をギャラリー画像として掲載しました。剱岳方向も窓にこびりついた雪がなければ素晴らしいと思われますが、気温が低く殆ど取れません。いい天気が2〜3日続けば氷は昇華してなくなるのですが。こんなひどいのは何年来でしょうか、あまりにも長く続いてしまいました。
明けましておめでとうございます(2023/01/01 updated)
設備も大きなトラブルなく年を越すことができました。これもたくさんの方々のご支援の賜と深く感謝申し上げます。今年もより皆様のお役に立てるレピーター局として改善を続けてまいりますので宜しくご支援くださいますようお願い申し上げます
ようやく快晴(2022/12/27 updated)
今年の冬は天気が一向によくなりません。しかし、ようやく頂上では快晴になり3,000m以上には雲はなく立山山頂南側のライブカメラでは久々の美しい景色が見られました。しかし剱岳方向のカメラの窓ガラスの雪はまだ取れません。雲は低いところにあるので麓の富山市でもどんよりとした天気は続いています。

冬至が過ぎたのですが(2022/12/26 updated)
今年の冬至は22日でしたが、一向に天気はよくなりません。例年ならば冬至を過ぎたら何となくホッとするのですが、今年は電源事情も良くなるどころか綱渡りが続いていると言う感覚です。バッテリーも限界に近づきつつあります。電源はすべてのシステムの根本でもあり、この状態がこれ以上続くとシステムダウンの恐れがあります。悪天候は頂上だけでなく、麓の富山市でも続いています。地球温暖化による天候不順がここまで続くと言うひどい事態になりました。

測定限界を超える寒波(2022/12/24 updated)
悪天候続きで立山山頂では積雪がこれまでにないほどになりました。このクリスマス直前寒波は温度センサーの測定限界-26.9℃以下に下がって数値では-25.7のまま(1.2℃高い表示)に何時間もなったままでした。恐らく-30℃は超えていたのでないかと思われるくらいです。ようやく寒気が緩み始めましたが、天候は悪いままでなかなか窓のガラスに付いた雪が取れません。今しばらくお待ちください。

アルペンルートも閉鎖(2022/11/29 updated)
立山山頂では積雪が1.5mほどになりました。明11/30日でアルペンルートも閉鎖になります。気温は氷点下が続いていますのでもう解けることはないでしょう。ここのところ割合暖かかったのですが、もうこの積雪です。このアルペンルート閉鎖直前に駆け込みで登山して突然の猛吹雪になって遭難なさる方が毎年あります。立山閉山後の室堂から上は完全な冬山であり、室堂まで交通機関に頼らないと登れないという人は安易に登山をするべきではありません。たくさんの方に迷惑を掛け、命の危険とともに山のイメージダウンに繋がってしまいます。今日・明日は名残惜しくてもくれぐれも自粛くださいますようお願いします。

ついに積雪(2022/10/06 updated)
強い寒気の襲来によりついに初雪になりました。11:30頃から降り始め13:40頃には2〜3cmほど積もりました。この雪が明朝までに解けてしまうかどうかですが、もし残っていて富山地方気象台様から目視できれば初冠雪となります。気温が氷点下ですのであとは雲の状態と思われます。先週まで暖かかったのに、もう初雪です。この時期は突然猛吹雪になって遭難なさる方が毎年いらっしゃいます。安易な登山はたくさんの方に迷惑を掛け、命の危険とともに山のイメージダウンに繋がってしまいます。この先はくれぐれも自粛くださいますようお願いします。

台風(2022/09/19 updated)
温暖化とともに台風も強烈なものの数が増えてきました。今回、気象庁様では「観測始まって以来」という言葉が多くなっています。JR9VQでは気圧も観測しています。刻々と変化する様子を見ているとどのあたりが掛かってきたのかわかるような感じがあります。今日に入って割と早い時刻から下がり始めており、19:10 に一度最低(700.52hpa)を記録しましたが、また下がると見られます。被害が出ないことを祈るばかりです。

地球温暖化による災害(2022/08/27 updated)
北極の氷が溶けて水温が上がると偏西風の蛇行がひどくなり、あちこちで熱波・干ばつと激しい水害が起きるようになってきました。これはCO2(二酸化炭素)が一大原因であることは周知の事実です。「だから化石燃料を燃やさないようにすればいい」というのも正しいです。しかし、一方で「原子力発電は全くCO2を出さないからこれがいい」と推進する動きがあります。でも、これは本当でしょうか?じつは大きな落とし穴があります。原子力発電といえども大量の二酸化炭素を発生する原因を作ります。特に日本では発生した蒸気を冷やすのに大量の海水を使います。出口温度はどのくらいかご存知でしょう。浜辺でキャンプをしていてやかんで熱湯を沸かして残りを海に捨てても海水温は1℃たりとも上がりません。その海水をあんなにまで温めるとどうなるでしょう?富山大学理学部名誉教授で南極越冬隊の副体調を2度もなさった地球物理学の先生によると「海水は大量の二酸化炭素を吸収放出する緩衝システムだ」そうです。これを暖めるということはソーダー水を加熱するようなもので、海水内に蓄えられた大量の二酸化炭素が加熱によって溶解度が下がり放出されることになります。つまり「原発は全くCO2を出さない」は地上部分だけのことで、実際には全くCO2を出さないはずが大量に出すことになってしまうのです。役所や国会にたくさんの賢い方々がいらっしゃる中で、なぜトイレのないマンションとまで言われる原発にしがみつかなくてはならないのでしょうか?議論をして潰している時間がもったいないです。どんどん自然エネルギーに切り替えていかなくてはなりません。

白河の関を越えた!?(2022/08/26 updated)
甲子園では優勝旗が白河の関を初めて越えるという快挙がありました。お祝い申し上げます。JR9VQはかつて開局して間もない頃山形県月山移動局と四国の剣山の通信が行われたことがありましたが、それ以来はあったのだろうという程度で、白河の関を越える通信があったかどうか筆者は聞いたことがありませんでした。数日前、日本列島も反対側の白河の関を越え宮城県に程近い福島県福島市〜三重県の通話があったという情報を聞きました。JR9VQは残念ながら出力段の調子が良くなく、現在の出力がわずか2Wあるかなしの弱い状態ですが、こちらへはこんな遠距離からM5でしっかり届いていたとのことです。きちんと10W出るようになればさらに距離は延びると見られます。今しばらくお待ちください。このような遠距離のすばらしい通信が可能になるかどうかは妨害電波を出す不法デジタル局などの追放ができるかどうかにもかかっています。皆さんの調査へのご支援をよろしくお願いします。

飽和水蒸気量(2022/08/05 updated)
ここ数日の間にあちこちで大水害が発生しています。被害に遭われました方々には深くお見舞いの意を表します。日本の上空には世界最大といわれるアマゾン川の河口の2倍もの水蒸気が流れているというのは公然の情報ですが、問題はそれだけではありません。「大量の水蒸気」と皆さん言っておられますが、気温によって含むことのできる飽和水蒸気量は全く違います。上空の気温が何℃と言っていますが、10℃と20℃で含むことができる水蒸気量はとてつもなく違うのです。従ってその温度の飽和水蒸気を含んだ風が山にぶつかったり渦になったりしてほんの1℃下がっただけで搾り出される水の量は何倍にもなり得ます。すなわち気温とその地点の水蒸気量からどれだけの水が落ちてくるかも想定に入れなければなりません。いま、何となく「温暖化」という言葉がことごとくしかし何となく使われていますが、温度が1℃上がるだけでどんな恐ろしい事態が発生するかを、もっと真剣に、真摯に考えなくてはならないのです。

山開きメンテナンス(2022/07/18 updated)
7/16〜18日山開きメンテナンスを行いました。先方のご都合やメンバーの都合が噛み合わずかなり遅れてしまいました。お天気の方も不安定で1日目午後には雷雲がやってました。山頂では気温もやや高めですが、それでも地上よりはるかに低いので雨雲ができやすく不安定な天気で作業もなかなか進みません。今回も大量の作業がありました。それに見合った成果があればありがたいですが。

山の天気(2022/06/26 updated)
毎日が朝から夜まで夕立ち!?です。まだ気象台から正式な梅雨明け宣言がありませんが、天気図から見ると、6/23あたりから梅雨が明けたような気圧配置です。ですが太平洋高気圧から噴き出している熱風が日本海廻りで湿気を運びながら北アルプスにぶつかるので、地上ではとんでもない暑さですが、山頂ではずーっと積乱雲の中に入ったままの状態です。時には白山あたりで発生した雷雲がそのままやってくることもあります。山頂では気温もやや高めですが、それでも地上よりはるかに低いので、当然雨雲ができてしまいます。登山なさる場合は、この「風が弱い日」を選んでいただく必要があります。ただ、いつ急にこうなるかわかりませんので気象情報とにらみ合わせながら行程をご検討ください。

山の天気(2022/05/21 updated)
5月ももう20日を過ぎたというのにまた雪です。寒気が入ってきて今朝(5/21 5:00頃)から降り始めた雪は6時過ぎから数cm積もりました。一昨日地上では30℃超えでしたが、まだまだ3,000mの山では吹雪きます。雷が襲ってくることもあります。天気の急変は常識です。7/1の開山までは頂上への登山は危険を伴いますのでできるだけお控えください。

祝 黒部峡谷鉄道開通(2022/04/27 updated)
4/27黒部峡谷鉄道が笹平駅まで今シーズンの開通をしました。残念ながら、初日は雨で見晴らしは良くなかったようですが、これから新緑が美しい時期を迎えます。残雪と相まって素晴らしい時期を迎えます。

祝 アルペンルート開通(2022/04/15 updated)
4/15アルペンルートが今シーズンの開通をしました。残念ながら、今年も新型コロナウィルスは収まり切っておらず、オミクロンBA.2の新規感染者数のゴールデンウィーク中の拡大が懸念され、「祝」と言っていいのか苦慮するところです。天気も初日は良くなかったですがこのあとGW中もよくないようです。一方、室堂から上はまだ当分厳寒のままで例年でも開山は7/1で今年もコロナの状況と睨み合わせの上決定されます。まだまだ天気が良くても突然急変して吹雪くことが多い時期です。くれぐれも自粛をお願いします。

急激な気温変化(2022/04/11 updated)
ここのところの気温の変化は信じられないようなひどい上下です。昨日は地元富山市の気象台様で13:11に28.4℃を記録しました。立山山頂では8日の朝まで猛吹雪だったのに10日にはもう快晴で15:30には11.0℃を記録していますので、最高気温はさらに高かったと見られます。しかしこれから先もその逆があります。これが「山の天気」です。そしてこんなときに恐ろしいのが雪崩です。まもなくアルペンルートが開通しますが、室堂から上は当分危険な冬のままであることを心得て、安易な行動をなさいませぬようお願いします。

ここのところのトピックス(2022/03/17 updated)
昨夜の地震で被害に遭われた方々には深くお見舞い申し上げます。ここのところしばらく地震関係の話題が続いたのは、絶対に昨夜の地震を予告したものではありません。筆者は地震学者でも火山学者でも占い師でもありません。ただ、太平洋は1つのプレートであり、トンガなどあちこち周辺部での活動を見るにつけ、安定期から活動期に入っているように見えます。3.11は「1,000年に一度」の地震だからもうあんなのは来ない」と仰る方もありますが、「1,000→100以下」もしくはさらに短くなることもあり得ます。さらにそれと隣接するプレートに大きな力が掛かっていることはみなさんご存じの通りで小笠原・相模トラフや東南海トラフなどに歪が加算されます。フォッサマグナより西の地域ではそこが緩衝地帯になっておかげで揺れは少なかったのですが、そのフォッサマグナに歪は追加されていくでしょう。今回の揺れは3.11東日本大震災を思い起こさせるものだったそうですが、あの時の方が桁外れに強かったはずであれから11年が経ち、時間とともにあの記憶が薄れていく頃でもあって、如何にその教訓も薄れていくかを物語っています。
お願い:この記事は筆者の個人的感覚であって決して「まもなく地震や噴火が起きる」と申し上げているのではありません。現時点では地震は「何月何日に起きる」という予報が全くできません。だから日頃から何が起きてもいいように心掛けと準備が必要とお伝えしたいのです。

弥陀ヶ原(通称地獄谷)の噴気(2022/03/09 updated)
しばらく天気が悪くて見えなかったのですが、本日見たらなんだかすごく高いところまで吹き上げているように見えます。たまたま風が弱かっただけなのか、気温が低かっただけなのかも知れませんが。昨夜の地震とは関係ないとは思いますがトンガやパプアニューギニア、そして奄美群島のの噴火を見るにつけ、地球全体のプレートの動きが活発期を迎え列島全体に大きな力が及んでいるのでないかという感覚があります(単なる筆者だけの感覚であってほしいですが)。
お願い:この記事は筆者の個人的感覚であって決して「まもなく地震や噴火が起きる」と申し上げているのではありません。筆者は地震や火山の専門家ではありませんので詳しいことはそちらによってください。ただ防災士として日頃から何が起きてもいいように心掛けと準備が必要とお伝えしたいということです。

前線通過(2022/02/27 updated)
2/27の11:40頃から14:20頃にかけて激しい吹雪となりました。12:40頃の画像では猛烈な風でいろんな物が飛びまくり目の前のアンテナマストすら見えないくらいのホワイトアウトになりました。人の手でもびくともしないマストが折れるのでないかと思われるほどの風でした。昨日から今日にかけて割合暖かい日だったのですが、突然厳寒に入るという気温の急変も地上ではあり得ない異常な下がり方です。「山の天気」と唱われるくらい急変は常識ですが、室堂から上はアルペンルートが開通してもまだ完全な冬山と心得て、開山までは安易な登山をなさいませぬようお願いします。

トンガの噴火(2022/01/23 updated)
「トンガの噴火は遠い南半球のこと」と他人事でいいものでしょうか?環太平洋火山帯(地震帯)の一部であり、プレートの境界面に近いところでこのような現象が起きています。そもそも太平洋プレートの動きが一番活発で西側端で大きな圧縮力とともにこちら側の大陸の下にもぐりこんでいるわけで、ものすごい摩擦力です。もちろん火山だけでなく、強い圧力は活断層に対しても押し付けて断層型地震を誘発します。「プレート境界地震と活断層地震は全く関係ない」と仰る方々も多いですがいずれもプレートが動いているのが原因に他ならないわけで、太平洋プレートの動きは大きいのでまだまだ予断は許されません。と同時にフィリピン海プレートと太平洋プレートの境界、フィリピン海プレートとユーラシアプレートとの境界という具合にいずれも日本付近で競り合ってものすごい力が溜まっていると見なければなりません。世の中はコロナで大騒ぎですが、災害は得てして多重化するものです。一方では30年以内に80%という危険が迫りつつあることも念頭に入れておく必要を感じます。
※:お願い:この記事は「そういうことが起こり得るから日頃からの心がけが必要」と言うものであって、決して今すぐ大災害が来ると言っているのではありません。筆者は「防災士として」の心掛けをお伝えしているものであって、地震の専門家ではありません。詳しい資料が気象庁様や産総研様にありますので、そちらをもとにご判断ください。

明けましておめでとうございます (2022/01/03 updated)
謹んで新春のお慶びを申し上げます。昨年もコロナ禍の中で動きが取れず、思い通りのメンテナンスができませんでした。JR9VQは機器などシステムに異常はありませんが電源が入らなくなってしまいました。他のシステムは皆様のご支援によりましてほぼ正常な状態のまま無事新年を迎えることができました。冬至も過ぎましたがこれからがまだまだ厳しい冬の試練が続きます。今年もシステムの改善に努めてまいります。少しでも早いコロナの終息を祈るばかりです。
初冠雪?(2021/10/18 updated)
10/17の明け方から本格的な雪になり積雪となりました。18日朝、雲が切れて富山市内から白くなった立山が見えましたが、石坂にある富山地方気象台からいつ積雪を見ていただけるかです。見ていただけるときにまだ残っていれば、初冠雪と言うことになります。暖かい日から突然厳寒に入るという気温の急変も異常な変わり方です。「山の天気」と唱われるくらい急変は常識ですが、今年はさらにひどくなってきました。室堂から上はもう完全な冬山と心得て安易な登山をなさいませぬようお願いします。

ついに積雪(2021/10/17 updated)
10/17の明け方から本格的な雪になり積雪となりました。このあとどうなるかわかりませんが、雲が切れて富山市石坂にある富山地方気象台からこの積雪が見えれば初冠雪と言うことになります。これまで例年の初雪は10/7〜8日頃だったのですが、どんどん遅くなってきました。しかも暖かい日から突然厳寒に入るという気温の急変も異常な変わり方です。「山の天気」と唱われるくらい急変は常識ですが、今年はさらにひどくなってきました。室堂から上はもう完全な冬山と心得て安易な登山をなさいませぬようお願いします。

携帯電話の通信障害(2021/10/15 updated)
携帯電話は本当に便利になりました。基地局がどんどん増えて繋がらないところがないくらいになりました。素晴らしいことです。「だからもう無線なんかやめて携帯電話に電波を割り当てよう」という動きがあります。アマチュア無線も「デジタルにして広域レピーターを潰してしまおう」という動きがあります。でも、それらを本当に繋いでいるのはデジタル有線網でアマチュア無線とは無縁と言っても過言ではありません。携帯電話もデジタルアマチュア無線も「無線とは無縁の有線」であって携帯端末です。だから有線網に異常が生ずると切れてしまうわけです。「デジタルが広域で使える」というのは有線網が健在なときだけで、災害など大切なときに切れたら何の意味もありません。これらをあたかも新しい無線だとして広域レピーターの周波数を潰すなんて悪行は、無線を愛する技術者がすることではありません。新しいシステムは新しい周波数を割り当てて、さらなる追加として使うべきです。それが本当に無線を愛する人の行うことです。無線をわかりもしない人たちが牛耳っている組織が電波を割り当てるとこうなるというとんでもない見本です。JR9VQはたくさんの方々からご支援をいただいており、私たちはボランティアでありながらそのご恩に報いるためにどんなにつらい作業をしても不埒な人たちから絶対にこの電波を守らなくてはならないのです。何度改善をお願いしても何年間もなしのつぶてという次元の低い組織の人たちでは、改善などあり得ないでしょうが。

一昨夕の飛騨地方地震につきまして(2021/09/21 updated)
一昨夕(9/19)17:18頃岐阜県高山市ワサビ平付近を震源とする地震がありました。幸いM5.0程度でたいしたこともありませんでしたが、落石で怪我をされた方々もあり、お見舞い申し上げます。筆者はちょうど雄山頂上の峯本社の10年余り前に行った落雷対策工事後の点検に一番高い屋根の上(3005m)で作業をしておりましたところ崩れて振り落とされるのでないかという恐怖感すらありました。このワサビ平地域は群発地震で、ここのところ小さな地震が繰り返されています。今回の地震では岐阜(飛騨)・富山とともに長野・関東方面まで揺れたということはフォッサマグナにも影響があったと見ていいかも知れません。弥陀ヶ原(通称地獄谷)の噴気活動は行くたびにますます激しさを増しているような感覚もあります。我々のいる下のプレートの動きが速くなっているという感覚があり、このような地震が繰り返されることはあるかもしれません。これが南海プレート地震の予告でないことを祈るばかりです。
お願い:この記事は決して今すぐ大地震が来ると申し上げているのではありません。筆者は地震の専門家でもありません。でも感覚的に何かが来そうで、いつ何が来てもいいように普段からの心の準備が大切と言うものです。詳しいことは産総研様などにはもっといい情報があります。

今年最後のメンテナンス(2021/09/21 updated)
9/19〜20で今年最後のメンテナンスを行いました。当初18日から登る予定だったのですが、ちょうど台風がやってきて19日からとなってしまいました。当然、登りと下りに半日ずつつぶれてしまうので、半日ずつしか仕事ができず、ちょうど中日分まる1日少なくなってしまったため、できることそのものが半分になってしまいました。このような「やっつけ仕事」は好きではありませんがやむを得ません。

昨夕の能登半島地震につきまして(2021/09/17 updated)
昨夕18:42頃能登半島の北東部を震源とする地震がありました。幸いM5.5程度でたいしたこともなく、目立った被害もなかったようです。この地域は衛星写真や地形からもはっきりわかるとおり、志賀町沖〜南西〜北東〜珠洲市方向に連なる多重断層地帯で、地質も弱くどの地点で動くかわからないくらいです。それゆえ力が掛かればすぐに動いてしまうので大規模にならないうちに起きてしまうと言うことにもなります。また、ここの断層から北側は東日本の地震と関連が深く、北側の地震では富山・石川県南部よりも新潟・長野・関東方面が揺れ、その逆もあります。ただ、東日本大震災後は全体的にプレートの動きすなわち我々のいる下のプレートの動きが速くなっているのではという感覚があり、まだまだこの程度の地震が繰り返されることはあると思われます。これが南海プレート地震の予告でないことを祈るばかりです。困ったことにこの断層帯には志賀原子力発電所もあります。
お願い:この記事は決して今すぐ大地震が来ると申し上げているのではありません。筆者は地震の専門家でもありません。でも感覚的に何かが来そうで、いつ何が来てもいいように普段からの心の準備が大切と言うものです。詳しいことは産総研様などにはもっといい情報があります。

弥陀ヶ原の火山活動について(2021/07/25 updated)
下記設備メンテナンスに行った時、途中でもの凄く感じたことがあります。通称地獄谷と呼ばれる地域は気象庁様でも監視はなされているはずで、我々の言うべきことではないかも知れませんが噴気活動が一段と激しさを増したような感覚がありました。その硫化水素は桂台〜美女平間の道路まで届いており、それも単なる硫化水素ではなく「焦げ臭い」という感じの臭いすらありました。雄山山頂から室堂方向を見ても去年より噴気の高さ・強さがより激しくなっているようにも見えます。これがすぐ非常事態に繋がることはないとしても、一層の警戒が必要な気もします。

設備メンテナンス(2021/07/24 updated)
7/22〜23に設備メンテナンスを行いました。その時、アンテナを新しくしましたがどうも調子がよくありません。今しばらく状況見です。ご了承ください。

梅雨明け?(2021/07/15 updated)
昨日(7/14)北陸地方に梅雨明けが発表されました。確かに気圧データでも上がってきており、天気図的には梅雨が明けていますが、残念ながらそのようなスカーッとした感覚がありません。それどころか、毎日不安定な天気のままです。立山ではこれまで梅雨の間は地上より山頂の方が天気がいいことが多くありました。それなのに今年はずーっと不安定な天気のままです。これは寒気が居座り続けているからで、地上ではあちこちで落雷による被害も出ています。頂上はレピーター局による落雷対策もおこなってあり、今のところ物損などの被害情報はまだありませんが、頂上と言えど屋外や稜線での雷は逃げ場がありません。お天気変化には十分気を付けておいでください。

登山道の復旧(2021/07/15 updated)
大雨により崩落した雄山直下の登山道は、崩れたままでまだ復旧しておりませんが下りルートを対面通行で譲り合って使っていただいております。雨の状況によってはさらに崩れる恐れがあり危険ですので十分注意しておいでください。

大雨(2021/07/08 updated)
大雨により雄山直下の四の越付近で登山道が崩落し通行止めになりました。雨の状況によってはさらに崩れる恐れがあり危険です。立山は開山していますが一の越からのルートは通れない(富士の折立から迂回が必要)と思ってください。

祝 開山(2021/07/01 updated)
本日(7/01)開山は例年通りです。しかし今年もコロナの状況と睨み合わせの上ご奉仕は8:00〜15:00です(社務所は6:00に開きます)。社務所にお入りの際は必ずマスクを着けてください。まだまだ朝のうち天気が良くても突然急変することが多いです。しっかりとした装備で十分お気をつけておいでください。

祝 アルペンルート開通(2021/04/15 updated)
本日(4/15)アルペンルートが今シーズンの開通をします。残念ながら、今年も新型コロナウィルスの関係で自粛要請が出ており、変異型の猛威はますますひどくなっており、「祝」と言っていいのか苦慮するところです。天気も今日は持ちそうですがこのあとまた悪くなりそうです。一方、室堂から上はまだ当分厳寒のままで例年でも開山は7/1で今年もコロナの状況と睨み合わせの上遅れそうです。まだまだ天気が良くても突然急変して吹雪くことが多いです。くれぐれも自粛をお願いします。

温度/気圧計の復活 (2021/04/03 updated)
April fool の冗談だったのか、10/16日から止まっていた温度/気圧計のデーターが 4/1 に突然入り始めました。3日15:00現在また停止していますが、入り次第また掲載します。データーを送る系統のコネクターなど接続部の不良箇所があるのかも知れません。あるいは恐ろしく低い温度になることや気圧が低いことから部品の劣化やハンダの割れも考えられます。このまま直ってしまうと、メンテナンスに行ってもどこが悪かったのかデバッグができなくなると言うことも考えられますので困ったことになります。だいたい「直そうとさわった瞬間に直ってしまう」と言うことが多々ありこう言うときは原因不明なことから、設備を新しく組み直した物とそっくり入れ替えることにしないと時間が足りなくなってしまいます。地上へ持って下りて原因を調べることにするのですが、全く条件が違うので殆どの場合再現できません。結果、新たな2組分を用意しなければならず余分な費用負担が増えてしまいます。我々ボランティアの頭の痛いところです。
中央構造線上の地震につきまして (2021/03/15 updated)
本日未明 0:26 頃、和歌山県で震度5弱の地震がありました。被害に遭われた方々には深くお見舞い申し上げます。世の中は、10年前の3.11三陸沖の地震を風化させないようにとたくさんの方々が動いていらっしゃいます。これは今後も大変大切なことだと感じております。一方、その地震の直前に何があったかと言うことが風化してきています。インドネシア、ニュージーランド付近の大きな地震があり、こちらでもたくさんの方々が亡くなっておられます。一方で、最近大西洋から吹き出す新しいプレートが次々と現れているのではないかと考えられるのが、アイスランドレイキャネス半島の火山活動です。太平洋下に存在するプレートには当然何らかの力が次々と掛かりますので、どこでプレート境界地震が発生してもおかしくないわけです。三陸沖はもちろんでしたが、西日本のプレート境界にも当然力が掛かっておりその圧迫力によって地表面に近い深さ10Km程度のものが発生しますが、西日本では中央構造線がそれのいちばん出やすい場所なのかも知れません。筆者は地震学者でもありませんので南海トラフ地震が「いつ」などとは決して申し上げられませんし、まして予告などというとんでもないことは言えませんが、そう遠くないような感覚があります。
※お願い:この記事は日頃からの心掛けが大切と申し上げているのであって、断じて「まもなく地震が来る」と言っているのではありません。筆者は地震学者でありません。詳しくはそう言う方々から情報をいただいてご自身でご判断ください。
山岳遭難の防止につきまして (2021/03/14 updated)
本日、北アルプス乗鞍岳の長野県側で雪崩が起きたくさんの方々が巻き込まれました。被害に遭われた方々には深くお見舞いを申し上げます。立山山頂でもこの2日間で1m近いかなりの新雪が積もりました。気温の高い日が続いて雪の表面が融けて固くなり、つるつるの滑りやすい上に新雪が大量に降ったのです。このようなときは、ちょっとした振動などで一気に滑り落ちます。表層雪崩のスピードは新幹線の速さに匹敵する衝撃波と思わなくてはなりません。小さな建物ならば吹き飛ばしてしまう勢いがあります。天気がいいとつい足を伸ばしたくなるものですが、表層雪崩が来ることは常識として警戒すべきで安易な登山はたくさんの方々に迷惑を掛けます。また、報道関係者の方におかれても、取材のためとは言えヘリコプターの空気振動は新たな表層雪崩を誘発し2次災害を起こす恐れがあります。是非自粛をお願いしたいものです。
東北沖の地震につきまして (2021/02/14 updated)
昨夜 2/13 23:08頃、福島沖を震源とする最大震度6強という激しい揺れがありかなり広範囲にも及びました。被害に遭われた方々には深くお見舞い申し上げます。深夜だったので外出されていらっしゃる方も少なかったようで、被害程度は揺れの割には少なかったようですが、まだまだ余震もあることでしょうから十分な注意が必要で、最初の地震で劣化した部分は弱くなっており、場合によっては余震のほうが被害が多いこともあります。気象庁様によりますと、10年前の東日本大震災の余震という見解のようですが、確かにそのような見方もあります。そうなると活断層型の地震はすべて海溝型地震の前震または余震ということになります。ということは、どんな小さな地震も関連性を見逃してはいけないということだと思います。地震に詳しい方でも「活断層地震」と「海溝型地震」は関係ないと仰る方が多いですが、それは広い意味で間違っていると考えます。これから南海・東南海トラフの地震が懸念される今、西日本でも細かい地震があちこちで起き始めていますので、どの地域にどの程度の力が懸かっているかの予測目安にもなるのではないかと考えます。(お願い:この記事は「もうすぐ大地震が来る」と申し上げているわけではありません。日頃から絶えず何が起きるかを考え備えていく意識が大切と申し上げているのであって、筆者は地震学者ではありませんので詳しいことはそのような資料からご判断ください)
立山黒部アルペンルート (2021/02/11 updated)
本日(2/11)、立山黒部アルペンルートの除雪が始まりました。今年は下の方の積雪が多く、予定の4/15全線開通を目指して進めているそうです。例年は下の方から部分開通していくのですが、今年はコロナの関係もあってそれは行わず4/15の室堂開通を目指すそうです。もちろん、アルペンルートが開通しても上はまだ厳冬で、雪崩の危険も多く冬山経験のない方は登ってはいけません。頂上の山開きも例年ならば7月1日ですが、昨年は予定通りには行えませんでした。今年も状況を見ながらの開山予定となります。山小屋も開けなかったところもありました。十分お調べの上おいでください。
とんでもない高温 (2021/01/24 updated)
本日(1/24)まだ1月だというのに9:20頃から気温は0℃を超えて+になり、13:20のデーターでは13.9℃を表示しました。これは地上での気温に直すと31.9℃と真夏の気温に相当します。お天気がいいわけではなくひどくガスっていますが、かなり強い暖気が入ってきたようです。気象庁様の天気図を見ると樺太付近の低気圧から隠れた前線が通過していったことによるもののようで、瞬間的には15℃を超えていたのでないかと思われるふしがあります。残念ながらほんの短時間だったようで15:00には氷点下に下がりましたので、雪の表面だけが融けて中は凍ったままという一番嫌なパターンになってしまいました。「これが大災害の前触れ」などという不吉なことは絶対に言いたくありませんが、これまで考えもしなかった高温でもあり、「何かしら大きな変化が起きつつあるのでは」という感じすらします。
下記気温の変化と降雪につきまして (2021/01/03 updated)
下記に気温との関係についてのみ記載しましたが、現実には当然のこととして季節風の強さが関係してきます。それは常識なのであえて記載しませんでしたが、一部に「記載不足でないか」と仰る向きもあったかと念のため改めて記載します。また、地形のことについても当然関係しますのであえて「麓の富山平野での状況として」を追加します。現在温度計・気圧計が止まっており、簡易温度計のデーターのみでの測定値ですが、頂上で-16℃より高くなると「麓の富山平野では」季節風があっても雨、弱くなれば晴れてきます。
気温の変化と降雪 (2021/01/02 updated)
ここ数日面白いことに気がつきました。頂上の気温は-20℃前後ですが、例えば-18℃〜-17℃のように上がるときは地上では降ってもみぞれ程度です。ところが、-16℃〜-17℃のように下がるときは地上で雪が降ってくることが結構あります。どうやらこの辺のところが閾値になっていて、温度計で上がっていく、また下がっていくということは実際の空気の変化はもっと急なのかも知れません。現在温度計が止まっており、簡易温度計のデーターでしか把握できませんが、ぎりぎりの上下をよく捉えています。
明けましておめでとうございます (2021/01/01 updated)
謹んで新春のお慶びを申し上げます。昨年はコロナ禍の中で動きが取れず、思い通りのメンテナンスができませんでした。避雷棒が折れてしまったため大きなリスクが残ってはおりますが、皆様のご支援によりましてほぼ正常な状態のまま無事新年を迎えることができました。まだまだ厳しい冬の試練が続きますが、今年もシステムの改善に努めてまいります。少しでも早いコロナの終息を祈るばかりです。
 冬至 (2020/12/21 updated)
今日は冬至。1年で一番昼時間が短い日です。一番夜明けが遅いのは1月初旬になりますがこれからどんどん日が長くなってまいります。この日を過ぎると私たちも谷底を脱したという、何となくほっとしてお祝いしたいくらいの感覚があります。しかし寒さはまだまだこれからしばらくがきついです。着雪や落雷などによる被害もこれからまだまだ続きます。コロナ禍の中でもあり、皆様に於かれましても健康管理には充分ご注意ください。
 本格的な寒波 (2020/12/17 updated)
かなり強い寒波がやって来たようです。久々に17日7:20〜7:40頃にかけて-22℃という低い気温を記録しました。季節風が強くなったり弱くなったりしていますのでこちらの地域では平野部でも降ったり止んだりで積雪はたいしたこともありませんが、新潟、群馬方面で大雪被害が出ているようでお見舞い申し上げます。一番な心配な落雷はいまのところないようですが油断はできません。
 本格的な寒波 (2020/12/13 updated)
頂上はすでにかなりの積雪があり、鳥居も半分埋まっています。風もかなり強いようで積もり方が尖っています。このあと16日頃までかなり強い寒波がやってくるようです。一番な心配なのがそれに伴う落雷です。既に避雷棒が折れてアンテナが丸腰になってしまいましたので、直撃雷が入るとアンテナが致命傷になる恐れがあります。それだけはないように祈るばかりです。
 立山黒部アルペンルートも閉鎖 (2020/11/30 updated)
立山黒部アルペンルートも閉鎖しました。本年のご来山ありがとうございました。来年のアルペンルートのオープンは4月15日頃からの予定ですが、例年ならば7月1日の雄山神社の開山はいつできるかわかりません。開山まで頂上のトイレも使えません。開山は雄山神社様のホームページなどで発表があるはずです。それまでは冬山とお考えください。
 あと1週間 (2020/11/23 updated)
まもなく立山黒部アルペンルートも今月末で閉鎖になります。あと1週間です。しかし、毎年この時期にもう最後だからとあせる気持ちで登られて遭難なさる方が出ます。天気がよくても急変することが多く慣れた方でも危険です。冬山経験のない方は自粛をお願いします。
 立山初冠雪 (2020/10/17 updated)
本日富山地方気象台から立山初冠雪の発表がありました。昨冬より5日早い初冠雪です。今年も例年通り10月8日に初雪が降りました。だいたい毎年10月10日少し前に初雪が降り積雪します。8日の12:00頃の南側登山道に積雪があります。16日の深夜から17日未明にかけて温度が下がり、いよいよ本格的な積雪になりつつあります。気象台では雲の合間に山頂の雪が見えたようで、初冠雪の発表となりました。平年は10/8なので10日ばかり遅れていることになります。これも地球温暖化を証明しているのかも知れません。しかし、毎年この時期に簡単な気持ちで登られて遭難なさる方が出ます。慣れた方でも危険です。冬山経験のない方は、これ以降の登山の自粛をお願いします。温暖化と山の厳しさは関係がありません。決して安易な登山をなさらないようにご忠告いたします。
 初雪 (2020/10/08 updated)
初雪になりました。だいたい毎年10月10日少し前に初雪が降り積雪しますが、今年も例年通り10月8日に降り積雪しました。8日の12:00頃の南側登山道に積雪があります。毎年この時期に簡単な気持ちで登られて遭難なさる方が出ます。冬山経験のない方は、10月以降の登山の自粛をお願いします。
 初雪の予想 (2020/09/29 updated)
今度はもまもなく初雪になると言う予想です。例年、ちょうどこの時期〜10月第1週に初雪が降りますが、今年は10月7日頃には積雪が予想されます。毎年この時期に簡単な気持ちで登られて遭難なさる方が出ます。遭難はたくさんの人に迷惑をかけ、山のイメージまで悪くしてしまいます。室堂まではバスで簡単に行けますので、つい頂上へも簡単に登れそうな気持ちになりますが、上は全く気象条件が異なります。例年でも社務所は終了しており避難場所もありません。「自分だけは大丈夫」という思い上がった気持ちになられませぬよう、冬山経験のない方は、10月以降の登山の自粛をお願いします。
 台風 (2020/09/22 updated)
今度はもまもなく台風12号が来るようです。直撃は免れそうですが日本列島の南側を通ると寒気が下りてくることが考えられます。先日も明け方に雪が降ったようですが、吹雪くことがあり得ます。例年、ちょうどこの時期〜10月第1週に簡単な気持ちで登られて遭難者する方が出ます。今年は社務所も終了しており避難場所もありません。今後冬山経験のない方は、10月以降の登山の自粛をお願いします。
 秋分の日 (2020/09/22 updated)
今年はすでに社務所じまいとなりましたが、例年でもまもなく閉山・山じまいです。それでも本日の秋分の日には3密になりそうな混雑でしかもマスク着用者も少なく非常に危険と言わざるを得ない状況でした。しかし、数日前より気温も朝は氷点下に下がって凍結が心配な状態です。なのに時々軽装のまま上がってこられる方もあり、事故が起きたときの迷惑や、山のイメージダウンを考えていただきたいものです。日没もどんどん急激に早くなってきました。あっという間に真っ暗になります。遅い時間にまだ頂上におられる方がありますが危険です。早い切り上げを励行してください。
 雄山神社様も社務所じまい (2020/08/18 updated)
今年はコロナの関係で3密を回避し、また山の汚染を防ぐため8月16日で社務所じまいとなりました。例年より1ヶ月半も早い山じまいです。それでも先日の山の日には3密になりそうな混雑でしかもマスク着用者も少なく非常に危険と言わざるを得ない状況でした。山で感染者が出ると処置なしになってしまいますので、職員の方々もハラハラものでした。19日早朝で完全に閉鎖されますのでそれ以後はJR8VQとカメラのみ動作と言うことになります。カメラは1つではありません。時折、見苦しい行動をされる方が写っていることがあります。誰かに見られています。恥を世界にバラ撒かないようにお願いします。
 JR9VQのメンテナンス (2020/08/10 updated)
「梅雨が明けた」割には天候が優れませんが、今年の雄山神社様の運営は盆明け(8/16)までで終了ですのでもし、その期間にできないことになってしまったら今年は何もできないままになってしまいます。従って、8/9の激しい風雨の中を強行登山し、午後の天気の回復を待ちました。ところが、なかなか作業に掛かろうとしても天気は良くならず、8/10は内部のメンテナンスと被害状況の把握、天気が良くなるはずの明日の準備を行いました。しかし、10日になっても午前中はなかなか良くならず、雨の中を強行しました。詳細はメンテナンスページに追って記載します。
 梅雨明け! (2020/08/03 updated)
気象台からも発表がありました。「梅雨が明けた」という感覚があります。しかし、海水温の関係なのか気流の影響なのか今年の水蒸気量は半端なく多いです。南側カメラのBOXの水分が乾きません。ですから明けたと言っても寒気が入ると天気は急変します。十分お気をつけください。
 梅雨明け!? (2020/08/01 updated)
気象台からはまだ発表がありませんが、「梅雨が明けた」という感覚があります。もちろん、明けたからと言っても午後の天気急変は十分あります。残念ながらコロナウィルスの影響で例年行われる雄山神社様の行事はことごとくできず、今月の盆明け(あと2週間)で山をしまうことになります。困ったことです。
 今年の山開き (2020/07/03 updated)
コロナウィルスの影響で例年行われる7月1日の雄山神社様の頂上山開きはできず、1日に麓の立山駅にて山開き神事のみが行われました。当然まだ下記の通りで困ったことです。
 今年の山開きがようやく決まったようです (2020/06/27 updated)
コロナウィルスの影響で例年7月1日の雄山神社様の山開きが遅れに遅れて7月中旬に荷揚げし、実質的には18日頃からの営業になるそうです。しかし、公衆トイレも使えないし、御祈祷もしないそうで、「開山」と言えるのか微妙なところ(失礼!)となりました。そして盆明けにはもう撤収する予定だそうで、参拝者の状況によっては7月一杯で閉めるかも知れないそうです。私たちの活動もわずかなピンポイントでの活動しかできなくなりました。困ったことです。
 北アルプス付近の群発地震 (2020/05/20 updated)
これまで何度か記事にしましたが、北アルプスの岐阜・長野・富山県境近くで群発地震が続いており、昨日(5/19 13:16頃)はやや大きめの地震がありました。気象庁様の発表によりますと、高山市本郷で震度4を観測し富山・長野・石川の一部でも揺れを感じました。筆者の単なる感覚ですが火山性のものにも見えます。ただ、活火山である焼岳も近く先日の御岳のこともあり、北アルプス一帯は決して油断できないのではないかと思います。火山の先生によると5Kmやそこらは誤差の範囲だそうで本白根山のように違った場所の噴火は十分あり得ることと考えなくてはなりません。西日本の下全体にフィリピン海プレートが大きくもぐり込んでいるわけですので、どこで何があるかわからない状況が迫ってきているような気がします。
お願い:この記事はけっして大災害がすぐに起きると言っているのではありません。今起きようとしていることに絶えず目を向け、日頃の備えをしておこうと言うだけです。
 緊急事態宣言が解除されましたが (2020/05/15 updated)
感染者数はようやく減りつつあり、緊急事態宣言は解除になりましたが何も変わっていません。特効薬やワクチンが完成したわけでもありません。感染者数が減ったのは出たくても我慢をしているたくさんの人たちのおかげです。なのに一人でも身勝手な行動をすればそこから一挙に増えてしまい、また逆戻りになるどころかたくさんの方々から恨まれ疎まれます。山は酸素が薄く、無症状だったはずでも発症すると直ちに重篤な状態となり医療機関もありません。開山してからの来山をお勧めします。けっして自分だけは大丈夫などと思い上がった気持ちになられませぬようご注意を申し上げます。
 災害の多重化 (2020/04/29 updated)
コロナウィルスによる感染のパンデミックは未曾有の災害と言っても過言ではない状態になりつつあります。しかし、嫌なことにそう言うときに別の災害が起きそれに追い打ちを掛ける事態が起きることがしばしばあります。先日来、北アルプスを貫通する158号線岐阜・長野県境付近で何度も群発地震が起きていることは気象庁様の地震ページにも掲載されておりますが、日本列島には大きな力が掛かり続けています。いつどこで何が起きても不思議でない今、もっと大自然の営みに目を向け直すときでないかと思います。我々人間は大自然と共に生きておりそこから享受するものは測り知れません。「災害」という言葉も思い上がった言い方であり反省させられるものです。
(お願い:この記事は、決して「まもなく大災害が起きる」などという予言をするものでも何でもありません。日頃から自然に対して素直な感謝の気持ちで付き合っていかなければならないということであって、「私たちが今していかなければならないことを考えよう」というものです。)
 開通はしましたが (2020/04/17 updated)
アルペンルートの開通と共に、何人かの方も山においでになっています。しかし、みなさんご存知の通りコロナウィルス騒ぎで緊急事態宣言が出されております。山は酸素が薄く、発症すると直ちに重篤な症状となり医療機関もありませんので救助は不可能です。さらに、発症者には無防備のまま触れませんので放置することになり山の自然に対して汚染を広げることになってしまいます。山小屋組合でも宿泊は三密として辞退する方向のようです。自分だけは大丈夫などと思い上がった気持ちになられませぬようご注意を申し上げます。
祝 アルペンルート開通(2020/04/16 updated)
昨日(4/15)アルペンルートが今シーズンの開通をしました。残念ながら、今年は新型コロナウィルスの関係で自粛要請が出ており、「祝」と言っていいのか、大谷ウォークなどのイベントも中止になってしまいました。天気は回復傾向のようです。しかし、室堂から上はまだ当分厳寒のままで天気が良くても突然急変して吹雪くことが多いです。くれぐれも自粛下さい。

 今年の冬シーズンは (2020/03/17 updated)
まもなく春分を迎えます。夜明けもずいぶん早くなってまいりました。ここまで来ると私たちも電源的にはほっとするところですが自然条件はまだまだ厳しい冬です。この冬は麓の富山市など地上では全くと言っていいほど雪が降りませんでしたが、山頂は例年よりかなり多く、しかも気温の乱高下がひどいようです。立山山頂ライブカメラで見ると3月10日にはまだ鳥居の上部分が見えていましたが17日時点ではもう全く見えなくなりました。つまり、3月でも吹雪いたらこれだけ雪が積もると言うことです。下の方は雪がかなり少なくアルペンルートの除雪は進んでいますが、頂上は5月でも吹雪きます。GWを過ぎてもまだまだ冬であることをご認識ください。私たちも、7月1日の山開きの準備は6月になってからです。
 能登半島地震につきまして (2020/03/13 updated)
今朝(2020/03/13)能登半島輪島市近くを震源とするM5.4の地震が発生しました。被害に遭われました方々には心よりお見舞い申し上げます。私たちの住んでいる揺れたことがない富山市でも震度4で揺れました。西日本はユーラシアプレートの上です。その下にフィリピン海プレートがもぐり込んでいるのをご存知のかたは多いと思います。この時もの凄い力でユーラシア大陸側を押しているわけで、ユーラシア大陸上でたくさんのヒビがはいっており、それらを活断層というわけです。フィリピン海プレートは西日本全域を押していますから、どこでそのヒビが割れて動いてもおかしくないわけです。最近、熊本地震などやや大きめの活断層地震の数が増えているのを感じておられる方は多いのではないでしょうか?筆者も活動度が上がってきた感覚があります。「活断層地震と海溝地震とは全く関係ない」と仰る学者の方も多いですが、とてつもない力が加われば当然何らかの破壊が起きるのは常識ですので無関係とは言い切れないでしょう。東日本でも中越(新潟県)の地震から数年後に大震災が起きています。阪神淡路の地震や熊本を始め西日本でも力が掛かっていることを証明されています。大地震の前には前兆地震のようなものがあります。これがそうだと言うわけではないと信じたいです。でも、地下で何が起きているかわからない状況ですので、せめて心の準備だけでも進めていく必要は感じます。もちろん筆者は地震学者でもありませんのでこの記事は大地震がもうすぐだという予告をしているわけではありません。これらの現象については、産総研様が日本列島の地殻変動の謎を解明するため「フィリピン海プレートの動きが東西短縮を引き起こす」として、アナログ模型を作って詳しくメカニズムを研究して、2017年6月29日に発表しておられました。それを解析していくと今回の地震の予想はもとより、来るべき「南海トラフ大震災」への予測もあながちゆっくりとしていられないことがわかります。多少とも興味のある方は読んでみてください。
 天候不順の日が多くなりました (2020/02/09 updated)
例年、もうそろそろ良いお天気の日があるのですが、激しい悪天候が続いています。どうやらこれも地球温暖化による天候の異常によるもののようです。昨年のメンテナンスがことごとく台風によって予定通りにできなかったのですが、この冬も悪天候が続きあちこちに予定外の問題が発生し始めました。もちろん、天候の変化による想定はしていたことばかりなのですが、メンテナンス時に悪天候に阻まれて時間切れできちんとした処置ができないまま後ろ髪を引かれ山を下りるという「気持ちの上でも悔しい処置のまま」だったところが殆どでした。この「天候」と「時間」はボランティアの宿命です。そしてその分の「出直しの費用」も痛手です。
 海老の尻尾 (2020/02/09 updated)
過冷却水蒸気が物にぶつかるとそこで一瞬で氷になり、それがどんどん大きくなる現象です。北洋では船を転覆させるほどに大きくなることもあるそうです。立山山頂ライブカメラでは右上に峯本社が映るはずなのですが、庇についた海老の尻尾が大きくなりすぎて今日現在は隠れてしまっています。山頂では西からの風が下から吹き上げるので、西側に向いた庇の裏側に大きく成長するようです。気温が上がれば融けて落ちるはずなのですが、今のところそんな気配もなく大きくなる一方です。アンテナに着いていないのがせめてもの慰みです。
 給電線が切れてしまいました (2020/02/09 updated)
これまで事故なく順調な運用ができて来ました。設備そのものは正常なのですが、今度は給電線が切れてしまいましたので送信不能になってしまいました。従って次回のメンテナンスまでご利用いただけません。ご理解くださいますようお願い申し上げます。
 落雷の恐れがあるときは止めさせていただくことがあります (2020/01/08 updated)
今のところ事故なく順調な運用ができておりますが、避雷傘が折れてしまいましたので丸腰になってしまいました。事故を避けるため落雷の恐れがあるときは一時的に電源を切らせていただくことがあります。ご理解くださいますようお願い申し上げます。
 新年明けましておめでとうございます(2020/01/01 updated)
謹んで新春のお慶びを申し上げます。皆様のご支援によりまして、完全に正常な状態のまま無事新年を迎えることができました。まだまだ厳しい冬の試練が続きますが、今年もシステムの改善に努めてまいります。
 今年1年ありがとうございました (2019/12/31 updated)
皆様からの温かいご支援によりいろいろな工夫を凝らし、今冬は現在まで大きな故障もなく正常な状態で冬至も無事過ごし新しい年を迎えられそうです。これだけほぼ完全に正常な状態で新年を迎えることができるのは、設営以来初めてかも知れません。これまで大きなご支援を賜りました、遠藤様、伊東様、猪熊様、佐藤様をはじめ、たくさんの方々に深く感謝申し上げております。立山山頂(3,000m)はまだまだ厳しい冬の試練が続きますが、その大自然の中で耐えるJR9VQを今後とも温かくお見守りくださいますようお願い申し上げます。
 日没は遅くなり始めました (2019/12/18 updated)
冬至を挟んで前後1ヶ月ずつは一番電源事情が厳しいときです。でも、日没は何となく遅くなり始めました。立山山頂(3,000m)の日没が一番早いのは12月6日の16:44:39でこれより少しずつ遅くなっていきます。また、日の出が一番遅いのは1月7日の6:51:21です。そして一番日が短いのはその真ん中付近の冬至の日になります。このあたりを越えると何となくほっとする私たちです。もちろん、まだまだ厳しい冬の試練は続きます。
 ご利用時間帯の短縮につきまして (2019/12/01 updated)
冬至を挟んで前後1ヶ月ずつは一番電源事情が厳しいときです。従いまして、上記のご利用時間に変更させていただきました。この変更は、少し遅れていましたが、やはり安全を見て短縮させていただいたものです。もちろん、緊急事態に備えて電源が入ってはおりますが、通常のご利用は控えていただきますようお願いします。ただし、緊急の場合にアップリンク周波数(434.12Mhz)に妨害電波が出ていると緊急対応の意味すらなくなってしまいます。妨害波の駆除にご協力くださいますようお願いします。
 アルペンルートも冬季閉鎖 (2019/11/30 updated)
今年も立山は既に9/30で閉山していましたが、アルペンルートの交通機関も終了しました。12/1〜来春4/20頃まで閉鎖され深い雪ごもりになります。既に冬山は始まっていましたが、交通機関があったのでその認識なく安易に登られる方々もありこの時期の事故は多いです。これからが冬山に登ろうとする決死の登山と言うことになります。十分お気をつけておいでください。これと同時に、私たちも次の開山に向けての準備が始まります。
 雄山の直下でついに滑落死亡事故 (2019/11/23 updated)
本日(23日)は快晴でしたが先日来の積雪が融けては凍り、もの凄く滑りやすくなっていました。そして誠に残念なことですが23日ついに雄山の下りで滑落死亡事故が起きてしまいました。事故はたくさんの方々に迷惑をかけ、山のイメージも悪くします。余程しっかりした冬山への知識と準備と覚悟がないと、もう絶対に登ってはいけません。今回は、地元の慣れた方だったようですがそれでさえも起きた事故です。簡単に登れそうに見えても真冬の北アルプスです。もう今年の登山は困難とお考えください。決して安易な登山をなさらないようにご忠告いたします。
 初冠雪 (2019/10/23 updated)
昨日(10/22)富山地方気象台から立山初冠雪の発表がありました。22日は未明から急激に温度が下がり、早朝まででそこそこの積雪になりました。気象台では雲の合間から山頂の雪が見えたそうで、初冠雪の発表となりました。去る15日にも朝少し雪が舞ったのですが、積雪にならず今年はかなり遅れていました。平年は10/8なので2週間ばかり遅れていることになります。これも地球温暖化を証明しているのかも知れません。しかし、温暖化と山の厳しさは関係がありません。決して安易な登山をなさらないようにご忠告いたします。
 石川県小松市にM5で届いていました (2019/10/03 updated)
筆者も本日石川県小松市まで行ってまいりました。M5で届いていました。しかし、アクセスができない時間帯があり、あれっと思っていたら強い局がアクセスするたびに変調が載ってきた不法局のせいでした。434.12Mhzの入力周波数であれだけずーっと喋っているのですから場所も簡単に特定できるはずで、取り締まるべきなのですが、見て見ぬ振りの行政なのかも知れません。いざというときにも大変な迷惑なのですが・・・。
 千葉県銚子市からM5で届いていました (2019/10/01 updated)
筆者も聞きましたがかなりしっかりとM5で届いていました。たまたま出ることができない状況下だったので、交信することができませんでしたがかなり強力でした。JR9VQの信号強度はどの程度だったのでしょう?ちなみに富山市では送信と受信がハンディーのLo出力とつり合います。多少の位置関係は影響しますが、殆どの場合JR9VQが聞こえていれば必ずと言っていいくらいJR9VQへは届きます。
 2019年の立山じまいが行われました (2019/10/01 updated)
雄山神社の今年の閉山の儀が昨日15:00過ぎから行われ、すべてが閉鎖されます。これより立山は冬ごもりに入ります。
 2019年の山じまいメンテナンスを行いました (2019/09/24 updated)
大型台風が近づく中、JR9VQは今年最終の「山じまいメンテナンス」を行いこれより越冬に入ります。冬場のご利用は特にルールをきちんと守ってください。

 千葉県を中心とした災害につきまして (2019/09/13 updated)
台風による被害、停電被害、断水被害に遭われました方々には深くお見舞い申し上げます。この停電により、携帯電話も使えなくなると言う想定外のことが起きました。しかし、こんなことは私たちにとっては完全な想定内(常識)です。というか、基地局の電源が失われれば当然のことです。携帯電話の基地局は有線接続の末端を無線で繋ぐという動作をします。その基地局が停電で停まればつながらなくなるのは当然です。この様な中、アマチュア無線でもデジタルレピーターなる有線接続端末局が大切な広域レピーター局への妨害電波を出すようになって広域レピーターが使えなくなって、もし廃止に追い込まれればアマチュア無線の意味すらなくなり、今回のような大規模停電の事態が発生した場合には「役立たずのDstarごみレピーター」だらけになります。アマチュア無線の崇高な活動から外れ、自分たちさえいま楽しければ何が起きても・何をしてもいいという動きです。(上記のようにモラル低下どころか電波法違反です)どこがこの動きを助長したのでしょう?JR9VQもDstarと見られる局から激しい妨害を受けており、かなり前からJARLに調査を依頼したのに放置されたまま未だに解決しません。どのような方がどのような趣旨で周波数割当をされているのかわかりませんがもっと賢明なあり方を望むものです。

 QSB (2019/08/30 updated)
アンテナの交換に伴い長さが長くなりました。太さも太くなりました。その分、受風面積が大きく増えました。山頂では地上ではあり得ないような風が吹きます。ライブカメラでお気づきの方はあるかも知れませんが、マストまでしなるようなもの凄い風でひどい揺れ方になってしまいました。激しい風のある日は大きなQSBがあります。対策に苦慮しております。今しばらくご了承下さい。

お知らせ (2019/08/14 updated)
設備(アンテナ)メンテナンスを8月13〜14日の間に行いました。台風が近づいており、天候は悪い方へ向かってはいたものの、取り急ぎ交換のみを行いました。時間の都合で送信部のメンテナンスを行うことができず、出力は小さいままです。台風には勝てません。ご了承下さい。

梅雨明け(2019/07/24 updated)
この記事執筆の7/24 6:00現在まだ気象台からの発表はありませんが、どうやら梅雨明けしたようです。ただ、ここのところお天気はめまぐるしく変化していましたがその寒気は残っておりしばらく不安定な状況が残るかも知れません。突然雷雲が来ることもあります。雷は一瞬で人命を奪います。1行程が時間単位に対して、天気は秒単位で急変します。稜線上で雷が来ると逃げ場がありません。頂上からの雲などの様子と天気予報を確認の上十分注意しておいでください。

今年も山開を行いましたが(2019/07/09 updated)
7/6〜7山開きメンテナンスを行ってまいりました。立山開きが7/1なので、毎年それまでにメンテナンスを終了するのですが、悪天候の日々が続いてそれができずここまで遅れたものです。しかし7/6〜7の2日間では正味1日弱となり、いろいろな箇所のダメージがありすぎて手こずり、さらに2日目にはお天気も崩れアンテナなどの外仕事が全くできなくなってしまいました。次回のメンテナンスまでアンテナも含め何カ所かが残りました。

立山で行方不明者(2019/07/14 updated)
ここのところお天気はめまぐるしく変化しています。視界が20km以上あったはずなのに数分間で数十mまで悪くなることもしばしばです。こうして道に迷い遭難することになります。また、突然雷雲が来ることもあります。ニュースでも流れていますが、11日には出勤するはずの人が14日になっても連絡が取れないとのことで遭難と見られます。無事見つかっていただきたいのですがこの様な危険な時期は私たちのように慣れた者でも登りません。登りやすい山ではありますが3,000mの北アルプスです。決して侮ってはいけないのです。山のイメージまで悪くします。くれぐれも自重いただきたいものです。

今年も山開を行いましたが(2019/07/09 updated)
7/6〜7山開きメンテナンスを行ってまいりました。立山開きが7/1なので、毎年それまでにメンテナンスを終了するのですが、悪天候の日々が続いてそれができずここまで遅れたものです。しかし7/6〜7の2日間では正味1日弱となり、いろいろな箇所のダメージがありすぎて手こずり、さらに2日目にはお天気も崩れアンテナなどの外仕事が全くできなくなってしまいました。次回のメンテナンスまでアンテナも含め何カ所かが残りました。

今年の山開きについて(2019/06/28 updated)
いよいよ山開きメンテナンスを行う時期がやってまいりました。立山開きが7/1なので、毎年それまでにメンテナンスを終了するのですが、悪天候の日々が続いてそれができない状態です。一応は7/6〜7を予定しましたがこの日も悪いかもしれません。さらに遅れる恐れがありますのでご了承ください。

ご利用時間帯の変更について(2019/05/06 updated)
連休も終わりますが、このあとのご利用時間帯を変更(追加)いたしました。詳しくはご利用時間のページをご覧下さい。

連休も後半に入りましたが(2019/05/02 updated)
お天気は寒気の影響で不安定になりそうです。2日8:00現在既に-5.7℃まで下がっており、さらに下がり続けています。山で一番恐ろしいのは寒気による天気の急変で、突然の落雷や猛吹雪が来ても閉山中は避難場所もありません。「今はいいから」とけっして安易な気持ちで登らないでください。

祝 令和(2019/05/01 updated)
前天皇がご存命中に皇位を次の天皇に譲られるというたいへんおめでたい日がやってまいりました。そして、新しい年代「令和」の始まりです。私たちもご祝福申し上げると共に、新しい年代がより一層すばらしいことをお祈りしたいと存じます。山はまだ冬ですが日に日に明るくなっています。なお、開山は7/1です。登山をなさる方は充分ご注意下さい。

悲惨な遭難(2019/04/28 updated)
ついに残念な遭難死亡事故が起きました。雄山付近ではありませんでしたが27日は急激に気温が下がって猛吹雪になりました。28日は天気がよかったので救助はできましたがもうだめだったようです。この時期に軽装で登っておられる方を見かけます。遭難者は安易な気持ちで登る方が非常に多いです。頂上の気温変化は地上とは全く違います。平地のための天気予報は山ではあてになりません。まだ冬山です。登山をなさる方は充分ご注意下さい。

10連休(2019/04/28 updated)
いよいよ10連休に入りましたが、残念ながら山では吹雪いて積雪になりました。新雪雪崩の危険もあり得る状態です。冬に逆戻りで氷点下14℃まで下がりました。お天気がいいのは28日のみのようで、このあとも悪そうで寒気による吹雪や通行止めが懸念されます。アルペンルートは4月15日開通し、室堂周辺、雪の大谷などがお楽しみいただけますが、室堂から上はまだ冬季閉鎖のままで、立山の開山も7月1日です。室堂まで来ると簡単に登れそうに見えてもまだまだ上は厳冬です。よほどしっかりとした冬山への知識と装備と覚悟がないと絶対に登ってはいけません。私たちのように慣れた者でも、開山までメンテナンスにも上がりません。この時期に軽装で登って遭難なさる方が非常に多いです。どなたかが書いておられましたが、頂上の気温変化は地上とは全く違ったでものあることがこの冬確認できました。これは、地表面や雲などの影響がたいへん少なく、上空気流をもろに受けるからと考えられます。地上の気温から頂上の気温を推測は不可能です。また、麓で晴れていても頂上だけが荒れているもしくは、麓で降っていても頂上が快晴ということもありました。平地のための天気予報は山ではあてになりません。これから底雪崩のシーズンです。冬山登山をなさる方は充分ご注意下さい。

昨年4月までのTopicsは別ページへ移動しました。(2020/08/01)

メンテナンス部隊連絡用ページ
一般の方はご遠慮下さい(2024/08/05update)

JA9BKJ中井氏による紹介ページ   
中井氏が2013/9/21〜23メンテナンスに参加していただいたとき
に取材いただいた記事。公式ページには載せられない写真
・記事など盛りたくさんあります。お楽しみに(update2014/9/9)
中井さんありがとうございました。