update 2019/09/14

新電波形式には、新バンドを

430MHzは素晴らしいバンドです
有線の端末接続のゴミ捨て場にしないで!

いま、どんどん430MHz帯の広域レピーターバンドにDstarがはびこり始めています。新しい技術がアマチュア無線に取り入れられていくことは決して悪いことではありませんし、むしろ喜ぶべきことです。しかし、430MHz帯は素晴らしいバンドです。雑音は少なく、良く飛びます。アナログではいろんな電波実験が行われてきており、まさに電波を理解する素晴らしいロマンのあるバンドです。そこへ有線の短距離端末をそれも広域レピーターの周波数に次々とそれも10Wという大電力でつくるなどとんでもない間違った人の考え方です。そして激しい混信を起こし大切なバンドがまさに混信のゴミ捨て場そのものになりました。JR9VQもその巻き添えを喰らい、以前JARLに調査をお願いしましたが何年もなしのつぶてで全く誠意などなく未解決のままです。(無責任極まりないです)

メンテナンスのページJA9BKJ中井氏による紹介ページをご覧いただくと私たちの苦労が手に取るようにおわかりと思いますが、この大切な資源を守るためにとてつもない苦労をしてまいりました。周波数割当をする人が一番異常なのですが、もらった人も434.12MHzを見たら「あれっ」と思わなければならないのに平気で妨害波を出すなんて正常な神経ならあり得ないことで、無免許トラックなどの不法無線局と全く同じレベル以下の低俗な考え方です。JR9VQのアップリンクにデジタルを出すと言うことは、全国に影響を及ぼし、あたかも7MHz帯を占領してATVを流すような異常なものです。

かつて13.56MHz、27.12MHz、40.68MHz及び40.46MHz、41.14MHz、2,450MHzなど特定の周波数がゴミ捨て場のように使われてきましたが、1波ずつのみでした。今回のように素晴らしい430MHzのそれも広域レピーターの周波数のそこいら中にこのようなゴミ捨て場を作るというのは頭の悪いとしか言いようがありません。Dstarは有線の端末ですから無線区間は短距離で単なる接続手段で十分であり430MHzという良く飛ぶ素晴らしいバンドを大出力で潰すことは異常事態です。このようなことがどうして行われるようになったのか想像するに、どこで誰が割り当てしたのか無線のことがわからない自分本位の人たちが取り決めを牛耳っているからに他ならないでしょう。

端末接続用の電波は、短距離で大量のデーターも送ることができるようどんどん高いところへ移りつつあり、無線LANの普及によりデバイス価格も安く容易に入手できるようになりました。いまこそ有線の端末接続は無線LANのように混信というゴミ捨てにすらならない広い2450MHzや5600MHzを割り当てる発想をすべきであり、どんなに少なくともいま削られようとしている1200MHzの防衛を考えるべきです。間違いを見直し、もう少し謙虚に賢く、ぐずぐずしていないで速やかに立ち回っていただきたいです。

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