デジタル万能という考え方に警鐘を

広域レピーターのアップリンク周波数434.12MHz出力のデジタル不法レピーター

ここのところテレビを始め全ての電波にデジタル万能の考え方が蔓延し始めています。しかし、アマチュア無線はテレビでも業務用無線でもありません。まして携帯電話の基地局でもありません。その中で、JR9VQは超広域アナログレピーター局です。超広域として全国から利用できます。「無線通信」をよくご存じの方にはアナログの良さは説明するまでもないはずです。レピーターとは名ばかりの携帯電話基地局化したわけのわからないものが大切な広域レピーターを浸食しています。何もかもデジタル優先はたいへんな間違いです。メンテナンスのページJA9BKJ中井氏による紹介ページをご覧いただくと私たちの苦労が手に取るようにおわかりと思いますが、こんな苦労を簡単な気持ちで潰せる身勝手な人たちの気持ちは理解できません。
そもそもアマチュア無線の精神は電波を飛ばして無限の可能性を探求するものであってデジタル化することは決して悪いことではありませんが「電波は有線の従属物」でも「インターネットへの接続手段」でもありません。ですから、デジタル化するにも430Mhzのような電波本来の特性を活かす素晴らしいバンドを殺して狭い範囲にしか必要のない有線との接続手段化することには大きな疑問があります。ましてデジタル化を優先するために従来のアナログのしかも広域レピーターを潰すという異常な考え方は絶対にあってはなりません。

地域のデジタル接続用のレピーターには少なくとも1200Mhz以上の電波を使うべきであって、これだけ大切なしかも超広域のバンドのそれも入力周波数を地域デジタルレピーターに割り当てるなど非常識極まりない考えられないとんでもない話です。

JR9VQの439.12MHz及びそのアップリンク周波数434.12MHzは、全国でただ1波指定された「無線の可能性を追求する大切な周波数」です。私たちは、その可能性を死守するために30年近くにわたって設備の保守に並々ならぬ莫大な労力を掛けてきております。この大切な資源は商用電源に頼らない、また全てのエリアを網羅する全国ただ1局の貴重なレピーターとして災害の多い昨今、各方面からも改めて注目されメンテナンスの要望も高まっています。東京都内もアンテナさえ整備いただけばもろにサービスエリアとして十分なサービスが可能です。

しかしながら、ここのところ電波の価値ををわからない心ない人たちが「空いているから」と言わんばかりに大切な430Mhzの広域レピーターのアップリンク周波数までをも単なる狭い範囲に使う有線の手足として、特にサービスエリア内である1エリアから身勝手に設置された強力な送受逆転の不法デジタルレピーターがアップリンクの434.12Mhzに出ており、これにより他の2〜0に至る莫大な数の全ての局が被害を受けることになっています。

特に1エリアはもろにJR9VQのサービスエリアであることから強烈なデジタルモードからの混信被害に悩まされることもしばしば見受けられます。デジタルでの不法無線はモラルの低下をもたらすもので、特に局数の多い1エリアの方々には注意を促してください。今後、JR9VQも傷んだアンテナの修理をすれば関東平野は完全にサービスエリアに戻りますが、こういう心ない人による問題はさらに明らかになっていくでしょう。こちらの送信側を出しっぱなしにすれば送受逆転の不法レピーターは利用不能となり簡単にすべて消滅させられますが、出しっぱなしは決していいことではありません。あくまでいくら言っても聞き入れない不法局への最後の手段として残しておきます。まずは不法レピーター局の撤去からお願いしたいですね。

アマチュア無線の有資格者の中にも身勝手で他人に迷惑を掛けるのが平気なモラルの低い人もいらっしゃいますが、ほとんどの人が礼儀正しい優秀な方です。少なくとも自分のモラルは下げないようにしてほしいものです。

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